5月11日 柳生宗矩(やぎゅう むねのり)の誕生日
今日は、江戸時代初期の剣豪で、大名にもなった柳生宗矩(やぎゅう むねのり)が生まれた日です。
宗矩の父は大和国柳生の領主だった、上泉信綱から新陰流の印可状を伝えられた剣術家・柳生宗厳(石舟斎)です。
宗矩の少年時代に、太閤検地の際に父の隠田が露見したために、父は領地を失っていました。
その後、父とともに徳川家康に仕えたころから家運が上昇していきました。
1600年、関ヶ原の戦いに功をたて、父の旧領の大和国柳生荘に2000石を与えられました。
第3代将軍徳川秀忠、ついで3代将軍・徳川家光にも剣術師範として仕えました。
1615年の大坂の陣では、将軍秀忠のもとで従軍し、秀忠の元に迫った豊臣方7人を斬り捨てたといわれています。
次第に将軍の信任を深めて加増を受けて、やがて1万石を受けて大名に昇格し、大和国に柳生藩を立てました。
父の旧領を回復したのです。
子は4人いて、もっとも有名なのは隻眼の剣士として有名な長男の三厳です。テレビや映画・芝居では十兵衛として知られています。
十兵衛が隻眼になったのは、宗矩が月影の太刀伝授中に誤って傷つけたからです。
宗矩の死後、徳川家光は、「この問題は宗矩がいたらどうしただろう」といったとされるほど信用されていたようです。
勝海舟が宗矩を絶賛していることも有名です。
山岡荘八が原作を書き下ろした大河ドラマ「春の坂道」では、宗矩は情誼に篤い剣聖であり、家光のよき師として描かれています。
しかし、近年、評価が変わってきて、悪役として描かれる作品が多くなりつつあります。
有名ところでは、小説では「影武者徳川家康」、漫画では「あずみ」、映画・ドラマでは「柳生一族の陰謀」などです。
ームの「新 鬼武者 DAWN OF DREAMS」でも悪役になっています。
柳生宗矩については、文武両道によって太平を望み、その実現のために尽力した人格者として描かれています。
一方、剣術的には達人にはちがいないが、父にも、息子・十兵衛にも、甥の利厳にも剣術の腕前は一手及ばず、「政を以って剣を歪めた悪役」として描かれることもあります。
ただ、玉虫色ですが、厳格で知勇を兼ねそなえていて、傑物であったという評価は共通しています。
歴史の残る人物にとっては、時代によって、価値観・立場によって評価が変わるということは避けられませんね。
なお、宗矩はテレビによく登場する歴史上の人物です。
片岡千恵蔵、中村錦之助(萬屋錦之介)、山村聰、松方弘樹、若山富三郎などが宗矩の役を演じています。
堂々としたスター俳優が演じています。
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