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4月4日 キング牧師が狙撃された

今日は、「I have a dream」で知られる有名なスピーチをおこなったマーチン・ルーサー・キング・ジュニアが暗殺された日です。

 リンカーン大統領によって行われた奴隷解放宣言によって、アメリカ合衆国での奴隷制は廃止されてはいました。

 しかし、奴隷制度はなくなっても、直ちに人種差別の撤廃を意味するものではありませんでした。
 その後も人種によって学校やトイレ、プールなどの公共施設やバスなどの公共交通などで、白人と有色人種のちがいによって、異なる施設を使うことは容認されたままでした。
 
 この状況は、第二次世界大戦後も続いており、むしろ法令上もこのような取り扱いを義務付けていたことすらありました。

 キング牧師は、北部に在学中、飲食店に入った際、キング一人が黒人である事に腹を立てて店員が注文を取りに来なかったことがありましたが、そこが北部であったため、人種差別として店員が即刻逮捕されました。

 彼には南部で当たり前だったこの行為に、ひどく驚いたといいます。
 南部での人種差別はひどいものでした。彼自身、少年時代から数々の差別をされて生きてきています。

 やがて、アトランタで牧師をしながら、全米各地で公民権運動を指導しました。

 キング牧師の提唱した運動の特徴は徹底した「非暴力主義」でした。インド独立の父、マハトマ・ガンディーに啓蒙され、非暴力を貫きました。
 
 非暴力主義はとかく弱い姿勢と思われがちですが、キング牧師のそれはちがいました。『黒人は現状に満足している』と言いふらしてきたことに対して、ノーという意志を合衆国と世界の世論に訴えるという方向を持っていました。

 しだいに「非暴力」に対する「暴力」の醜さをみせつける事件がおきます。
 黒人のデモの中で、丸腰の黒人青年に警察犬をけしかけて襲わせている警官や、警棒で滅多打ちにする警官、高圧ホースで水をかける警官などの姿が映し出され、世論はそれらの暴力に拒絶反応を示していったのです。

 キング牧師を先頭に行われたこれらの地道で積極的な運動の結果、アメリカ国内の世論も盛り上がりを見せてきました。
 そして、1964年、ついに公民権法が制定されました。

 これにより、建国以来200年近くの間アメリカで施行されてきた「法の上における人種差別」が終わりを告げることになったのです。

 “I Have a Dream”(私には夢がある)

 前の年に行われたワシントン大行進でキング牧師は、人種差別の撤廃と各人種の協和という理想を訴えました。

 現在では、黒人のアメリカ大統領が誕生するほどに人種間の差別意識はやわらぎましたが、南部を中心にまだ油断はできません。

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