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2月14日 山本周五郎の命日

 今日は、作家・山本周五郎の命日です。
 本名、清水三十六(さとむ)です。

 周五郎は1903年(明治36年)、現在の山梨県大月市にて長男として誕生しました。
 4歳のとき、村は大水害で壊滅的被害を受けましたので、一家は東京に出た後、横浜市に転居し、周五郎は横浜市立尋常西前小学校を卒業しました。

 家は豊かではなかったようで、尋常小学校卒業と同時に東京の質店に徒弟として住み込みました。
 その質店の主人の名前を「山本周五郎」といいました。
 
 徴兵検査の結果、眼力が問題となり丙種合格で兵役を免れました。
 しかし、その年の関東大震災によって山本周五郎商店も被災しましたので、質店はいったん解散となり、豊橋、神戸に転居しました。

 再び上京して働きながら小説を書いていましたが、「文藝春秋」に掲載された「須磨寺附近」が文壇出世作となりました。

 戦時中の1943年に発表した「日本婦道記」が、第17回直木賞に推薦されましたが、辞退しました。
 直木賞を辞退した作家は、先にも後にも周五郎しかおりません。
 
 さらに、1961年、文藝春秋読者賞に「青べか物語」が推薦されましたが、これも辞退しています。
 そのころには名作をつぎつぎ発表し、当時の日本を代表する作家として多くの読者をつかみました。
 一方、多くの作品が映画化・テレビ化されました。

 おもな映画としては、黒澤明監督が「椿三十郎」(原作「日日平安」)、「赤ひげ」(原作「赤ひげ診療譚」)、「どですかでん」(原作「季節のない街」)など、多くの周五郎作品を映画化しています。
 このほか、「ちいさこべ」、「青べか物語」、「道場破り」、「さぶ」、「いのちぼうにふろう」(原作深川安楽亭」)、「かあちゃん」、「海は見ていた」、 「雨あがる」など、なつかしい名作がその他の名監督によって映画化されました。

 1967年2月14日、仕事場でもあった旅館で肺炎と心臓衰弱のため死去しました。
 享年65、つまり満63歳という早い死でした。

 さて、ペンネームの「山本周五郎」の由来は、最初に世話になった山本周五郎質店の主人の名前からきたものでした。
 
 周五郎は、文壇で自立するまであいだ、この主人から物心両面にわたり多くの支援を受けています。
 主人への深い感謝の念が込められていたと考えられています。

 私が、周五郎の作品にはじめて触れたのは「さぶ」でした。
 泣いて感激したものでした。
 周五郎は、特に江戸の下町に生きる貧しい庶民や、名も無き流れ者を描いたすばらしい作品で本領を発揮しました。
 
 そのあと、「樅ノ木は残った」、「正雪記」などのすぐれた歴史小説を読みましたが、周五郎の小説は、読んだ後、生きる上でのヒントを与えてくれてるように思います。
 読後感がすごく充実していたのを思い出します。

 映画にもすぐれた作品が多いのも、原作の作風がすぐれているからでしょう・ 
 なお、死後、功績をたたえて、山本周五郎賞がつくられました。

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