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12月20日 シーラカンスの日

 今日は、「シーラカンスの日」です。
 1952年の今日、シーラカンスが捕獲されたことに由来しています。

 しかし、シーラカンスは、この日に始めて捕獲されたわけではありません。
 1938年12月22日、南アフリカ南東部のインド洋にそそぐカルムナ川の河口付近で漁をしていた漁船が見慣れない魚を捕獲したことが最初です。
 当時の科学では、腐敗を防ぐことができず、このときの標本は腐敗してしまい、じゅうぶんな調査ができませんでした。
 
 そのため、研究者たちは100ポンドの懸賞金を掛けた手配書を配って、第2の標本を探し求めました。
 ところがなかなか捕獲できず、次の標本が捕獲されたのは14年も後の1952年12月20日でした。

  発見されたのは、最初の発見地から遠く離れたコモロ諸島のアンジュアン島でした。
 この1952年の捕獲日12月22日が「シーラカンスの日」に制定されました。

 シーラカンスは、肺魚(ハイギョ)とともに魚類と陸上脊椎動物の分かれ目に位置する生き物にあたると考えられています。
 シーラカンスの仲間は、古生代デヴォン紀に出現して、広く世界の水域に栄えました。
 しかし、約6,500万年前(中生代白亜紀末)にほとんどすべての仲間が絶滅していたことがそれまでの定説でした。
 
 コモロ諸島で発見されたのは、ラティメリア・カルムナエとよばれるシーラカンスの仲間であり、一般的にシーラカンスの代名詞となっていきました。
 その後、1997年に、インドネシアでラティメリア・メナドエンシスというシーラカンスの仲間が確認されています。
 日本語では、「インドネシア・シーラカンス」とよばれるようになりました。

 シーラカンスの仲間は、多くの化石によって存在が知られています。
 化石は、白亜紀の地層でみつかって以後は、1938年に至るまで確認されませんでした。やっと確認したら「生きていた」というわけです。
 化石のシーラカンスと生きているシーラカンスの間で、形態的な差異がほとんど見られないことなどから、「生きている化石」との評価を受けました。

 復元されたものでは全長が3mに達する巨大な仲間も知られています。アンコウのような丸い形をした物や、体長4mをこえる巨大なものまでいました。
 タイのとうに扁平な姿をしたものもいました。

 化石の研究から、シーラカンスは卵胎生であると推測されていました。
 このことは捕獲したのものを解剖して証明されています。なお、その卵はナント直径10cmを超える大きさです。
 シーラカンス自体1mを超える大きな魚ですが、卵はもっと異常な大きさで、子どももかなり成長が進んでから生まれ出てきます。
 体長30cm近くになってから生まれてくるといわれています。

 一応、魚ですから、味はどうなんでしょうか。
 この魚を昔から知っていたコモロ諸島の人々は、肉が不味くて「使えない魚」との語義をもつ「ゴンベッサ」の名でよんでいました。
 要するに、不味いのです。
 
 学者によると、やはりシーラカンスの肉は味が無く、歯ブラシのようで水っぽくて不味であり、食材には適さないとのことです。
 もし自分で食べてみての感想ならば、この学者はとても勇気のある学者ですね。

 また、シーラカンスには寄生虫がいることが判明しています。
 肉にはワックスが含まれているため、大量に食べると下痢をおこすそうです。食べない方がよい魚なんですね。
 
 なお、現在、「絶滅寸前」(CR)といわれ、ワシントン条約附属書 I にリストされていて、商業目的の取引は禁じられています。

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