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10月3日 三宅島が噴火(1983年)

 1983年の今日、東京都の伊豆七島の一つ、「三宅島」で大噴火がありました。

 「三宅島」は、島の全域が富士箱根伊豆国立公園となっている自然豊かな美しい島です。冬は暖かく、夏に涼しい気候です。
 雄山を中心としてしばしば激しく噴火をする火山島で知られ、日本の気象庁によって火山活動度ランクAの活火山に指定されています。
 常時観測対象火山にも指定されています。
 
 伊豆七島の中でも噴火活動がもっともさかんな島で、最近500年間では、平均して50年に1回の間隔で計13回の噴火がおきています。(記録がなかった時代もあり、実際はもっと多いと言えそうです)
 明治時代以降だけでも5回を数えています。その中でも「三宅島」の火山活動で特に語られるのは直近の2回、1983年と2000年の噴火です。

 1983年に発生した噴火では、10月3日の正午ごろから、阿古地区などの島の南部で小さな地震が感じられるようになりました。その後、北部の三宅島測候所で火山性地震を観測しました。
 15時をすぎたころに南西山腹に生じた割れ目から噴火しました。
 噴火開始から20分後には、小火口の列が南北に延びていきました。 割れ目火口から列をなして高さ100m以上に吹き出た溶岩流は時速約1.7kmで流下し、民家を焼き、阿古地区の一部を飲み込みました。

 その後、火柱が目撃され、激しい爆発が発生し、そして水蒸気爆発が発生しました。これらは未明まで続きました。
 この一連の火山活動によって、周辺に大量の岩塊や火山礫や火山灰が降下しました。住宅の埋没・焼失は約400棟でした。
 山林耕地などで被害が出ましたが、幸いにも人的な被害はありませんでした。
 
 2000年の噴火は、6月26日、群発地震が始まったのを受けて、気象庁が噴火の恐れが高いとして「緊急火山情報」を出しました。
 翌朝までに住民が島の北部に避難したあと、島の西方約1kmの海上で海底噴火が発生しました。
 噴火の噴煙は上空15,000mに達し、火山弾が住宅地にも落下しました。
 29日の噴火では、低温の火砕流のような噴煙が海まで達し、雨による泥流が頻発しました。この時住民が数名飲み込まれましたが、低温だったことが幸いして死傷者は出ませんでした。

 1983年の測量では最高点の標高は814mでしたが、2000年にはじまった噴火によって、火口などが500m以上陥没し、現在の最高点の標高は775.1mとなっています。 爆発がどれほど大きかったかを示しています。
 
 その後も、噴火が沈静しないまま夏が過ぎ、2000年9月2日より全島民が島外へ避難を開始しました。
 その後、2005年2月1日に避難指示が解除されるまで、島民は慣れない環境のもと避難生活を余儀なくされました。

 避難指示が解除されても、雄山中腹は数mの火山灰が積もったままで、島の45パーセントは未だに立ち入り禁止となっています。
 一時的な観光客も含めた島の滞在者全員に脱硫マスクの携帯が義務付けられているほど、まだ安全とは言い切れない状況です。

 この4年5か月におよぶ避難生活によって、東京や伊豆諸島の他の島に生活基盤を移した人々も多くいました。
 2008年10月現在、2900人の島民が生活していますが、平均年齢54歳と高齢化がすすんでいます。 

 島を訪れる観光客には、火山性ガスへの対策としてガスマスクの携行が今も求められています。
 2000年の噴火による火山ガスや噴火による泥流によって、周辺海域を含めた島の広範囲が影響を受けており、環境が激変しています。
 かつては200種以上の野鳥がおり「バードアイランド」と呼ばれ、バードウォッチングの愛好者が良く訪れていましたが、これらの野鳥も回復しつつあるということです。

 一方、火山活動の影響が少なかった海域では、数年間人間の活動が無かったことから、イセエビ・サザエなどが豊富に棲む良い環境になっています。
 昨日のテレビで、三宅島周辺の巨大サザエの漁が紹介されていました。ほんとに大きなサザエでした。
 数年間、島が閉鎖状態にあったということで、好漁場として釣り客が多数訪れているようです。

 なお、江戸時代は八丈島など他の伊豆七島と同じく流刑地でした。
 江戸幕府の大奥の絵島との密会疑惑で裁かれた「絵島生島事件」の役者・生島新五郎もここへ流されて死亡しました。生島新五郎の墓があります。
 小さな島のわりに神社が多いのに驚きました。特に噴火に 関する神社が多くあります。昔から島の人々は、火山の噴火のたびに、神に祈ることで災害を克服してきたのでしょう。 

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