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7月14日 ニホン・ニッポンどちらが正しい?

 1970年7月14日、当時の佐藤栄作内閣が、日本政府としては国名としての「日本」は「ニッポン」と読むことを閣議で決定しました。
 ただし、国民への強制力はありません。

 「ニホン」ではなく「ニッポン」のほうを採用するにあたってあまり深い吟味はなされませんでした。オリンピック以後、「NIPPON」というローマ字表記が外国で通じやすくなっていたからという現実があるようです。

 ところで 「日本海」「日本酒」「日本晴れ」「日本語」「日本庭園」などの言葉のように、「ニホン」でないとイメージが損なわれたり、使いにくいものがあります。

 とくに企業名・団体名・大学などで「日本‥‥」と名乗るところは、個別に「ニッポン」と読むか「ニホン」と読むかを決めているのが普通です。
 
 私たちは、その名前をよぶときには、それぞれが決めている呼称を尊重する必要があります。
 たとえば「日本大学」は「ニホンだいがく」で、スポーツ選手のユニーホームに「NIHON」と入っています。日本大学ではニホンと読むことに決めていますので私たちはこれを尊重すべきです。
 
 日本銀行自身は「ニッポン」と呼んでいます。日本のお札(日本銀行券)にもNIPPONと印刷されています。私たちはこれを尊重すべきですが、私はつい「ニホン銀行」と読んでしまいます。

 国立国会図書館では、題名に「日本」が含まれる約16万8000冊の読みを「ニホン」に統一して分類しているとのことでした。

 国立国語研究所では話し言葉では「ニホン」が断然多く、外国を意識した時に「ニッポン」が多いとの調査結果を発表しています。
 なるほど、バレーボールの国際試合の応援は「ニッポン、チャチャチャ」ですね。「ニホン、チャチャチャ」ではリズムがでません。

 昔、「日本橋と書いて、東京はニホン橋で、大阪はニッポン橋」と、父から聞いていました。一般にもそのように区別して読まれているようです。
 私は、大阪の日本橋はニッポンバシと読むことが多いですが、知らず知らずに両方使っています。

 ちなみに、歴史的にはどのような経過があるかというと、奈良時代は「ニッポン」と読んでおり、のちに文字の通り「ニホン」と発音する人が出てきたと推測されています。
 「ニホン」は元々は誤読だったとのことです。
 そうすると奈良時代に成立した「日本書紀」は「ニッポン書紀」が正しい読みだったということになります。

 たとえ誤読であっても多くの人が使えば「正しい読み」になります。言語は生き物だと思いました。

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