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6月4日 オオウミガラスが絶滅した日 

 かつて北大西洋・北極海に分布していたオオウミガラス(大海烏)という海鳥の一種が、乱獲が原因で、1844年の今日(6月3日説もある)を最後に絶滅しました。

 オオウミガラスは全長約80cm、体重5kgぐらいの大型の海鳥です。外見も動作もペンギンに似ています。
 「北極ペンギン」として語りつがれています。
 翼は短く、長さ20cmほどで、飛ぶことはできませんでした。脚は黒くて短く、極端に尾の近くに寄っていました。

 海中に潜水してイカナゴなどの魚類やイカを捕食していました。水中では短い翼と脚を使って高速で泳ぐことができましたが、陸上では体を立ててよちよちと歩いていました。
 
 人間は、オオウミガラスの肉や卵を食用にするため、または羽毛や脂肪を採取するために、少なくとも8世紀ごろから捕獲していました。
 
 オオウミガラスは人間に対する恐怖心がなく、かえって好奇心を持って人間に近よってきて殺されたといわれています。
 その後の大規模な乱獲により、数百万羽いたとされるオオウミガラスがたちまち数を減らしていきました。

 1534年、大航海時代のフランス探検家カルチェの隊が、北アメリカ大陸のニューファンドランド島に上陸し、1日で1000羽以上のオオウミガラスを殺したという記録があります。
 このころの探検家とは一攫千金の野心家で、残酷な略奪者でした。
 
 この話がヨーロッパ中に広がって、各地の海岸ではオオウミガラスが次々と狩られ、卵が持ち去られることになりました。
 その後も乱獲が続きました。

 社会の発展段階からみても、当時の人間には、環境保護とか動物愛護とかの感覚はまったくありませんでした。
 
 1820年ごろ、ついにオオウミガラスの繁殖地はアイスランド沖のウミガラス岩礁だけになりました。
 さらに1830年にその小島が噴火しました。小島は地震とともに海に沈んでしまいました。
 この災害から生き残った50羽ほどが、近くのエルデイ島に移りました。

 この時点で絶滅寸前だったにもかかわらず、おどろくべきことは、かえって標本に希少価値がついて、収集家や博物館に高値で買われるようになったので、残ったオオウミガラスも次々と狩られて数を減らしていったのでした。

 1844年6月4日(3日説有り)、エルデイ島で抱卵中のつがいのオオウミガラスが発見されました。これが最後の生体の発見になりました。
 発見と同時に、発見者に1羽は棍棒で殴り殺され、もう1羽は絞め殺されました。残された卵は殻が割れてしまっており、その卵を手に取ると、岩の上に投げ捨てたということです。

 アホか、何してんねんと、叫びたい気持ちです。

 現在では約80体の剥製と約70個の卵殻が知られるのみです。
 こうして、オオウミガラスは、動物に対する人間の不思慮のシンボルともなっています。

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