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5月24日 横溝正史が生まれた日

 今日は、1902年に横溝正史が神戸市で生まれた日です。
 怪奇趣味とミステリ-を融合させた作品で一時代を築いた小説家です。

 デビューは19歳のときの「恐るべき四月馬鹿」です。雑誌「新青年」の懸賞に応募して、1等入選を果たしたときの作品です。

 やがて、専業の作家活動をはじめますが、すぐに肺結核になり、長野県での転地療養に行かざるをえませんでした。療養中に苦労して書き上げた「鬼火」など傑作は検閲のため大幅にカットされるという辛い時期を迎えます。

 戦 時中は国家権力によって探偵小説の発表を抑圧される時期が続きました。経済的にも苦しかったにもかかわらず、密かにトリックを練り、 大作の構想をいくつもまとめていたといわれています。
 これが戦後の飛躍につながりました。

 1945年4月から3年間、岡山県へ疎開していましたが、終戦を迎えるや猛然と筆をとり、本格推理長編の名作を連発していきました。
 1948年、「本陣殺人事件」で第1回日本探偵作家クラブ賞を受賞しました。
 その後10年ほどの間に名作をつぎつぎ発表しました。

 「獄門島」・「犬神家の一族」・「悪魔が来たりて笛を吹く」・「八つ墓村」・「悪魔の手鞠唄」など、後にブームになった「金田一もの」は、ほとんどこの時期に書かれています。

 松本清張らの社会派推理小説の台頭とともに長い低迷期に入りました。
 しかし1968年、少年週刊誌「週刊少年マガジン」誌上で「八つ墓村」が漫画化・連載されたことをきっかけとして注目が集まりはじめました。

 今から思えば、私がはじめて横溝作品に出会ったのもこの「週刊少年マガジン」の誌上の「八つ墓村」でした。
 小竹・小梅の双子のお婆さんが登場する作品ですが、不気味な感じがして、あまり読まなかったのを覚えています。

 さらに角川文庫として出版され、主要な作品が角川映画や民放テレビでドラマ化されるに至って、ふたたびブームとなりました。
 「犬神家の一族」をはじめとする黄金期の作品がその後もつぎつぎと映画化されました。

 これによって70歳を迎えた著者自身の執筆意欲がふたたびわきおこり、「悪霊島」「仮面舞踏会」「病院坂の首くくりの家」(金田一耕助の最後の作品)などの作品が発表されました。

 なお、1980年から角川書店の主催による長編推理小説新人賞、横溝正史ミステリ大賞が開始されています。 

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