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5月14日 種痘記念日

 今日は「種痘記念日」です。1796年、イギリスの外科医ジェンナーが初めて種痘の接種に成功した日です。 

 種痘とは、天然痘の予防接種のことです。
 天然痘とは、天然痘ウイルスを病原体とする感染症一つです。

 天然痘は、世界中で不治、悪魔の病気と恐れられてきた代表的な感染症です。発症すると、高熱に引き続いて、全身に化膿性の発疹ができます。死亡率は高く、運よく治った人もあばた面になりました。
 
 奈良時代にも大流行して藤原氏の4兄弟が死亡しました。豊臣秀頼も伊達政宗も天然痘の傷跡を持っていました。
 
 一方、一度天然痘にかかった人は、二度とこの天然痘にかからないことはかなり広く知られていました。

 ある時、イギリスのジェンナーは、乳絞りの女性から「牛痘(牛の天然痘)にかかると(人間の)天然痘にはかからない」ことを聞きました。
 そこで、牛痘にかかった乳絞りの女性の手の水疱からとった膿を、近所に住んでいた8歳の男児の腕に接種しました。
 10日後に発症しましたがすぐに治癒し、その後天然痘を接種しても感染しませんでした。
 この実験は、学会には認められませんでしたが、ジェンナーは貧しい人たちに無料で種痘の接種を行い、しだいに認められるようになりました。

 ジェンナーの種痘は世界中に広がり、天然痘は激減していきました。

 1958年、世界保健機関(WHO)は天然痘根絶計画を始めました。
 当時、もっとも天然痘の害がひどいのはインドでした。
 インドでは天然痘にかかった人々には、幸福がもたらされるという宗教上の観念が浸透していたため、根絶が困難でした。
 
 WHOは天然痘患者が発生すると、その発病1ヶ月前から患者に接触した人々に種痘を行いました。ウイルスの伝播・拡散を防いで孤立させ、天然痘の感染拡大を防ぐためです。
 これが大きな効果を生みました。根絶が困難と思われていたインドで天然痘患者がみるみるうちに減っていきました。

 この方法は他の地域でも用いられ、流行地域が減少しました。その結果、アフリカのエチオピアとソマリアが最後の流行地域として残りました。

 さらに努力が続けられ、1977年のソマリアの患者が最後の天然痘患者になりました。さらに3年が経過した1980年5月8日にWHOは天然痘根絶宣言を行いました。
 
 人類が天然痘ウイルスに勝ったのです。
 すばらしいです。感動的なできごとです。

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