2月15日 「春一番」名付けの日
今日は、「春一番」の名付けの日です。もっともこの「春一番」は気象用語で、タレントの春一番の名付け話ではありません。1950年代後半からマスコミで使われはじめ、一般化しました。
「春一番」とは、立春から春分の間に、その年に初めて吹く南よりの強風のことです。風速は8m以上で、気温が上昇しなければならないという条件があります。
江戸時代の終わりごろ、長崎県の壱岐地方の郷ノ浦の漁民が出漁中、突然の強風で海難事故にあい、53人全員が死亡しました。この時から春の初めの強い南風を「春一番」とか「春一」とよび、これを恐れるようになったといわれます。いまでは壱岐郷ノ浦の岬に「春一番の塔」が建てられています。
なぜ、この時期にこのような現象がおきるのかといいますと、春先、日本海を進む低気圧に向かって、南側の高気圧から風が吹き込むためだといわれます。そのため、おもに太平洋側で観測されます。春一番が吹いた翌日は西高東低の冬型の気圧配置となり、寒さがもどることが多いといわれます。
この時期、約1週間ていどの周期で「寒い日三日、温かい日四日」を繰り返しながら、冬は遠ざかっていくという意味で「三寒四温」とよばれています。
その穏やかな名前とは裏腹に雪崩や融雪洪水などの気象災害や海難事故をもたらすことで知られています。1978年2月28日には、東京地方で春一番による竜巻が発生し、営団地下鉄東西線が橋の上で脱線・転覆するという被害が出ました。
なお、必ずしも毎年発生するわけではなく、春一番が発生しない年もあります。
春一番が観測された日より以降に、同様の南風が複数回発生する場合には、春二番、春三番と呼ぶことがあります。
被害をもたらすかもしれない危険な風なので、強い「春一番」が吹かないで、穏やかな春がきてほしいものです。
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